ゆりは常に勝ち組で生きてきました。
とびきりお金持ちの家でお嬢様として育てられ、
自分の好きなものに囲まれ、最高の教育を受け、自分のしたいことをします。
当時「お嬢様」なら当たり前のお見合いもせず、
大好きな幼なじみ・潔と相思相愛のまま結婚し
自分の意志で自分の将来を決めます。
戦後、家は没落しますが、
奉公人の息子だった潔の才覚もあり、夫婦して闇市で活躍します。
英語をはじめ、女学校で学んだことはすべて仕事のプラスとなり、
厳しい時代、様々な物資を手に入れていきます。
持前の正義感を発揮する場面もあります。
闇市から堅気の商売への移行もスムーズに。
そして、会社が盤石になったあたりで妊娠。
職業婦人から専業主婦へ。
子育て専念の時代、妹のすみれから英語を生かした仕事を頼まれるが、
「まだ外に出て働くのは不安」と断ります。
でも、自宅で明美に英語を教えてくれないかという頼みは
「それならできる」と承知します。
すごいですよね。
ぜーんぶ持ってる。うらやましい。
どうしたらこんなふうに生きられるんだろう?
どうしてこんなに「もってる」の?
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